Epic Theft世界樹の迷宮メインの二次創作とか語りなブログ。
旧世界樹のめいろですが別に中身なにひとつかわってません。
絵とか小説とかあるよ。CATEGORIESからどうぞ。
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公式とは全く関係ありません

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    episode1:古傷 08:30
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        瑞々しい香は多分に潤いを含みながらも、ねっとりと纏わり付くような感触もなく風と共にさらりと流れゆく。時折り鼻腔を刺す様に擽りながら。
       日差しが差し込みゆるやかな空気の流れに花弁が舞えば、それはさらに匂い立つ。青々とした草木と共に。
       そして、そこに混じる一筋の悪意を伴う香。 
       かの正体は目の前にあった。
       視界一面の花々の色彩に溶け入りながら、しかし隠しきれぬ魔性を纏い空を描ける美しき薄紫の衣。
       毒のリンプンを撒き散らす蝶の姿だった。
       そこに対峙するは可憐な舞いとは対照的な大降りの動作。頭上に掲げられた刀は景色ごと切り裂くよう紫のベールを割く。まるで鈍器を振り下ろすにも似た轟音を伴った刀は、弧を描きながらすぐさま再び頭上に掲げられた。次の目標を見ているのだ。しかしその鋭い視線の先で蝶ははらりと落ちる。腹を抉るような重い音と共に。
       薄布に変わって硝煙が宙に靡く。
       ジンマルは再度ぐるりと中空を睨回した。その瞳には未だ猛獣のような殺意を宿したまま、そして刀を掲げたまま。周囲に舞うものが風に散る花弁以外に何も無いと悟ると、そこで彼は膝を付いた。

      「おい!」

       ヴィルジールに呼びかけられるまでもなく、シーヴが駆けつけてくる。蹲るジンマルの様子を伺いながら彼女は膝を付いた。

      「ご無事ですか?」

       シーヴは華奢な肩にジンマルの太い腕を乗せ支え上げた。未だ毒素を纏った蝶の亡骸より離れるとシーヴは自身の羽織ったローブをジンマルにかける。そして彼の呼吸を確認した後、自身のバックパックに手を突っ込んだ。
       と、今度はジンマルではなくヴィルジールの方に目を向けた。無言で様子を伺っていたヴィルジールは突如矛先が向いたことに気付き首を傾げる。

      「これが最後になりますが」

       奇妙な装飾を施した薬瓶…同じ薬瓶でも治療師たちの持つものとは似ても似つかない…を、掲げながらシーヴは言った。

      「よろしいですね?」
      「かまわねえよ」

       言いながらヴィルジールは唇を噛んだ。思い出したようにじわじわ痛むわき腹に。傍らで外した矢を回収するアルステーデも僅かに足運びが鈍い。
       迷宮への関門は思いのほか狭く小さき物だったと思い知らされたのだ。
       ヴィルジールは天を仰いだ。ほんの十数分前の自身の判断を呪いながら。
       

       その、少し前。
       ――試験を受ける為に訪れた樹海で、衛士に先導されるままに若葉生い茂る木々の回廊を延々と歩いた先での事だった。


      「ああ、そうだ」

       案内を終え帰途に着こうと一度は背を向けたハイ・ラガード衛士が不意に振り返った。
       ハイ・ラガード公国にて『世界樹の迷宮』を探索する資格を得るためには、ひとつの試験を突破する必要がある。衛士に指定されたポイントより公国市街へと繋がる樹海出口まで無事帰還し、その区間の地図を作成するというものだ。
       無論、ギルド『アセンブリッジ』も例に漏れず試練に臨む事になる。衛士は案内役であり、起点へと彼らを導いた後は一足先に帰還する筈だった。
       その衛士が彼らを再び呼び止めたのだ。

      「なに?」

       一番近い場所に居たジェイクが応じる。と、衛士は腰に下げたバックパックの中より、さらに袋を取り出した。
       
      「忘れるところだった。新米冒険者の君達への援助物資だ」
      「援助?」
      「メディカだよ。樹海は辛く危険な場所だ。備えはあるに越した事は無い」
      「ふぅん」

       ジェイクはちらりと前方を見た。それから笑顔で礼を言いつつ、それを受け取らんと手を伸ばす。だが。

      「あ」

       薬瓶の袋がジェイクの手に渡ったと見えたのは一瞬だった。目を見開きぽかんと口をあける衛士の目の前で、その袋はするりと地面に落ちたのだ。そして派手な音を立てる。

      「ああ、ああ。すまない。参ったな」
       
       衛士は慌てて袋の中身を空ける。が、水分を含んだ袋を見れば解るとおり薬瓶は見事に割れていた。最後の一本も無事ではないと知ると、衛士はがっくりと肩を落とす。身に纏った甲冑の上からでもわかるほどに。

      「おいおい、どうしてくれるんだよ」

       事態を察したヴィルジールが近付いてくる。衛士は再度頭を下げる。

      「悪いが、少しの間待っていてくれないか。至急、代わりを用意するよ」
      「少しって、取りに戻るのか?」
      「それしか無いね。往復だけでも二時間は掛かってしまうが」

       “二時間”の部分で露骨にヴィルジールの面持ちが変わる。しかしその隣のジェイクは平然と首を振った。

      「なら、別にいいよ。ねえ、リーダー」
      「あぁ?」
      「薬なんかいらないよ。街に戻るだけなんだから」

       またバカな事を言い出すのか…そんな億劫な予感と共にジェイクを見下ろしたヴィルジールは思わずたじろいだ。挑戦的な視線に、言葉に。

      「リーダーは新米冒険者じゃないんだからさ。樹海歩きなんて慣れたものだろ?ねえ?」


        ***

       
      「…言わんこっちゃねえって思ってるだろう」
      「別に」

       返ってきたぶっきらぼうな返答にヴィルジールは嘆息する。
       結局ヴィルジールは、配給される物資を持たずに試練に望む事を選んだのだ。結果、未だゴールも見えないまま疲弊する破目となった。
       だというのにアルステーデは羊皮紙にペンを走らせながら愚痴一つ零さない。ヴィルジールの隣に並んだまま。

      「遠慮すんなよ。逆に堪える」
      「ゴメン。そういうつもりじゃないよ。でも、どんな経緯だろうと、結局肯いたのは私も同じだから」

       ヴィルジールはそれ以上、何の言葉も求めなかった。気分が晴れたからではない。聞くほどに自身の責の大きさを思い知ってしまうからであり、それをすべきは今では無いとある種の防衛本能が判断したからだ。   
       そんな心持とは裏腹に生命溢れる鮮やかな森は続く。立ち並ぶ木々は思い思いに伸ばした枝に燦々と降り注ぐ太陽を目一杯に受け、受け止められなかった光は緑の絨毯に落ち花々を照らす。
       若緑の情景がその濃淡のみで見せる表情は、絵画で描かれる華やかさこそ無いものの、その清美な様は視覚に依存する事無く感覚として染み入る。
       “世界樹の迷宮”を冠する樹海は美しい。エトリアもハイ・ラガード公国でもそれは変わらなかった。
       ハイ・ラガードの人々の間で『古跡ノ樹海』と呼ばれるこの場所は、青々とした緑生い茂る場所。日差しも多く差込み可憐な花々の咲き誇るこの場所は、一見して然程珍しくも無い自然の森林に見える。
       しかしその樹海の存在する場所は大陸でも有数の寒冷地だ。にもかかわらず一年中変わらず若葉を茂らせる様を見続けていれば、成る程これが不可思議な迷宮の一端であると理解する事だろう。何よりも時折り目に付く石柱や扉など明らかな人工物。植物と一体になるよう聳えるそれらは見た目にも新しい物ではない。少なくとも、この迷宮が世に知られる事となった1,2年の間に建てられたものではないという事は。
       途方も無い大自然の神秘と無粋とも思える人の作為の入り混じる不可思議な樹海は、やはり特異な存在なのだ。

      「分岐がある」

       不意に最前列を歩いていたジンマルが振り返った。

      「如何するか?素直に出口を目指すと言うならば、西だが」

       アルステーデの手元からひょいと羊皮紙が抜き取られる。ヴィルジールがそれを手にジンマルの元へ追いついてくる。

      「道のりを考えるとどんなモンだろうな」

       ヴィルジールは顎に手を当て思案に更ける。公国と樹海入り口の位置関係を考えるに、方角で言えば出口はジンマルの言葉どおり右の道になる。しかし何分最短距離が正解ルートとは限らない。当然の事ながらこの迷宮が、探索者に配慮した構造である理由は微塵も無いのだから。
       
      「歩行時間で出口までの凡その距離を測るのであれば、北だと思います」

       肩越しに聞こえた声にヴィルジールは振り返った。

      「お前、時間測ってたのかよ?」

       ヴィルジールは“帽子に向かって”問いかけた。何時の間にやら自身の真横にシーヴの姿があった。樹海においても珍妙な魔女の仮装をした彼女は、頭にもやはりつばの広い三角帽を被っている。ヴィルジールの目線からは、その巨大な帽子に遮られ彼女の顔は見えなかった。

      「試験の開始からであれば、およそ一時間です」
      「出口からスタートまでの時間がわからなきゃ、意味ねえだろうが」
      「衛士はスタート地点より二時間で往復できると言っていましたから」
      「…じゃ、もう半分経ってるじゃねえか」

       歩き始めより既に一時間は経過している。シーヴの推論に基くのならば出口は然程遠くは無い筈だ。
       が、そんな言葉がヴィルジールの口から出るよりも先んじてシーヴは首を横に振った。まるで、魔女が魔法を使って相手の心の中を盗み見たかのように。

      「いいえ。衛士は恐らく、私達を開始地点まで先導したときと同じく、『獣避けの鈴』を使用し最短距離を歩いた上で往復二時間かかると言ったはずです。私達の状況とは違います」

       ふん、と鼻をひくつかせながらヴィルジールは再び思案する。

      「時間と位置関係じゃ、西は袋小路だろうって?」
      「可能性の話です」

       可能ならば無駄足は踏みたく無いところだ。皆消耗しているし、特にジンマルは先程蝶より喰らった毒の治療もしていない。品薄により解毒剤が入手できなかった為、緩和処置をしたに過ぎないのだ。

      「悩んでも仕方無ぇか。北にしとくか。ともかく一度戻った方がいいだろ」
      「無駄だね」

       ヴィルジールがようやく結論を下したところで、ずっと我関せずといわんばかりに輪から外れていたジェイクが両断した。わざわざ議論の終結を待っていたかのように。

      「何が無駄なんだよ」
      「最短ルートなんて目指したって無駄だって言ってるんだよ。話聞いてなかったの。試験は地図を完成させる事だからね。手ぶらで帰ったって追い返されるだけだよ」
      「これで達成だなんて言う気はねえよ。一度治療に戻るだけだ」
      「無理だね。解らないの。今はリーダー、まだ公国民じゃないんだよ。完了させないで簡単に街に入れてもらえるわけないだろ」
       
       そんなバカな、と。ヴィルジールは露骨にしかめっ面を返した。だがジェイクは得意げに鼻をひくつかせるだけだ。

      「おいおい、こっちは怪我してんだぜ。試験だからって見捨てるのかよ、アイツらは」
      「泣きつけば保護はしてくれるよ。その場合入国はあくまで滞在者として、だけどね。試験は放棄と見なされて、公国民の仮登録はおろか、ギルドも抹消される事になるけど」
      「再チャレンジも認めないのか?」
      「建前ではね。でもギルド名を変えたり偽名を使って再登録する奴等はいくらでも居るよ。そこまでチェックはされないし、そもそもチェックしようも無いけど」

       ギルド長の言葉を思い出す。ハイ・ラガード公国に訪れる冒険者達は国籍を得る事が主目的という者も少なく無いと。が、そういった者達は無論、国籍や自身を証明するものを持たぬ者達だ。一人ずつ識別するのは事実上不可能なのだろう。
       それにしても厄介な事になったと、頬を伝う汗を感じながらヴィルジールは呻いた。
       正直に言えば想定外だった。もっと言えば軽く見ていた。
       エトリアでもギルド登録の許可を得る為の試験を経験した。それも今回と同じく指定区域の地図を作成するというものだ。偶然ではなく、迷宮を進む上での基本的な技術を持っているか選別する手段として、両方で採用されたのだろう。
       ヴィルジール達がエトリアで試験を終えるまでには一週間かかった。所要時間で得点をつけるのならば限りなく0に近かった事だろうが、ともかく彼らはそれで試験を突破した。
       今回も以前ほどではないにしろ堅実に進むつもりだった。故に高価な薬品なども最低限しか持ち合わせていなかったのだ。…最も、安価の薬品でさえ品薄で今は入手困難なのだが。
       思案する体勢を見せたヴィルジール。そこに投げかけられたジェイクの声は僅かながら上擦っていた。

      「まさか、リタイアする気?そんなハズ無いよね、エトリアの英雄サマが、さ」
      「当然だろ。冗談じゃねえよ」

       反射的に言い返した後でヴィルジールはふとアルステーデを顧みた。…ジェイクの「安心したよ」との言葉を背中で聞きながら。
       アルステーデ視線だけで意を汲み取ったのか、ヴィルジールからの視線を受け渡すようにジンマルを見た。

      「まだ大丈夫?」
      「聞かれるまでも無い」
      「無理は言わないでよ。こっちの命だって掛かってるんだから」

       そんな様子を見ながらヴィルジールは軽く嘆息した。 

      「心外だな。その程度は心得ているさ」
      「解った。ごめんね」

       軽く手を上げて謝罪の言葉を発した後、アルステーデの視線がヴィルジールに向いた。
       彼女は何も言わない。言わないがヴィルジールには彼女の声が聞こえたように思えたのだ。聞くべきは自分にではなく、確認すべきは自分の機嫌ではないのだと。

      「もう少し粘ってみようぜ。…西側から潰していくか」

       羊皮紙をアルステーデに返し、ヴィルジールは先頭に立った。
       前に誰も居ない事が妙に心細く感じ、そんな臆病風を振り払うように頭を揺さぶった。


       **


       結局のところ西側の道はしばし進んだところで途切れていた。しかしそれも無駄骨では無い。
       地図を完成させるという目的故でもあるが、未開の地を探索するにあたっては“そこに道が無い”事を知っておくのも重要であるし、道が無い場所とは言え何も無いわけではない。現にその袋小路には湧き水があった。
       水袋に水を満たし、僅かな休息をとり。彼らは再び歩み始めた。
       先ほどの分岐を通過しながら、ヴィルジールは僅かに違和感を感じた。先ほどより薄暗い。木々の落とす影が大きくなっている。日が傾きかけているのだろうか。

      「ねぇ」

       不意にジェイクが歩みを僅かに遅らせた。自分の後方を歩いていたジンマルに並ぶためだ。ジンマルは速度を落とさないまま視線だけで問い掛けに応じる。

      「アンタもエトリアンなんだろ」
      「故郷を問われているのならば否だ。が、かつてエトリアの世界樹に挑戦した者かとの問いならば、そうだ」
      「そんなに凄かったの、『アセンブリッジ』ってさ」

       ジンマルはかつてエトリアの冒険者だった。しかし当時エトリアで名を馳せた『アセンブリッジ』のメンバーだったのではなく、彼と現リーダーのヴィルジールとの交友関係(友、と言えば双方とも顔をしかめる事だろうが)が出来たのは『アセンブリッジ』解散後の事だ。
       ジェイクもそれは知っていた。だからこそ“伝説”の客観的な評価をジンマルに求めたのだろう。

      「とても、そうは見えないな。リーダーより、ジンマルの方が強そうだし」

       ただの雑談と理解するや、ジンマルは一度向けた視線を前にと戻す。釣られるよう一瞬前を向いたジェイクの視界にギルドリーダーの後姿が見えた。
       再びジンマルを見上げるジェイク。その視線に同意を求められているものと悟ったジンマルは眉間に皺を寄せつつ天を仰いだ。如何に答えるべきか思案しているのだろう。

      「エトリアの世界樹を踏破したのは彼らだ。それに間違いは無い」
      「でも、その時のリーダーは違う人だったんだろ?」
      「そうだ」
      「ならアテに出来ないよね。大体、出だしからこんなじゃ。さ」

       先ほど、リタイアを覚悟したやりとりの話をしているのだろうか。

      「仕方なかろう。本来受けられる補給を得られなかったのだから」
      「そのくらいで根を上げるんじゃ、英雄じゃないよ。『ベオウルフ』だって薬無しで突破したんだし」
      「…『ベオウルフ』…フロースガル殿の事か」

       ジンマルはいくつか思い当たる中から、おそらく該当者であろう人物の名前を導き出した。
       ギルド『ベオウルフ』は形式上でこそギルドを謳ってはいるが、実際の構成員は聖騎士フロースガルただ一人という、極めて異例の存在だ。加えて、獣達を「構成員」と数えるのであれば彼に付き添う狼が唯一のメンバーと言える。
       その特異さと一人と一匹の構成にも関わらず並みのギルドに引けをとらない実力から、ハイ・ラガード公国では名の知れたギルドだった。少なくとも、入国間も無いジンマルでも知っている程には。

      「そ。あの優男のパラディンのギルドだよ。獣ばっかの…最近じゃ、一匹になっちゃったみたいだけど。ともかく、あの人の入国の時は凄い噂になったんだよね。イキナリ現われた色男がサ、衛士の妨害も何のそので試験突破したんだって」
      「妨害だと?」
      「ははっ、恋仇だったんだって。衛士の。だから補給の事も伝えないで放り出したんだってさ!バカみたいだよね」

       マラカスを鳴らしたような笑い声が響けば、先を行くヴィルジールがちらりと振り返る。

      「ま、それはいいや」

       ジェイクはそんな風に注視される事を楽しんでるようにも見えた。そうありながら、気付かぬ素振りを決め込みジンマル相手に喋り続ける。

      「だからさ。『アセンブリッジ』だって、そのくらいやらなきゃ、名折れじゃないか」

       ジンマルは軽く吐息を吐く。呆れを多いに含んだそこには、僅かに会得を示す唸りもあった。

      「だから、薬を落としたのか」

       長く規則的だった土を踏む音が僅かに乱れる。それが感じられるほどに、しばしの間場から音が消えた。
       乱れた足並みが再び規則性を取り戻した頃に、ようやくジェイクの声も戻ってくる。

      「何言ってるのさ。変な事言い出さないでよね」
      「誰も言わんがな。見ていたのは俺だけじゃないかも知れんぞ」

       返答は即座にあった。ジェイクが口を効くのを待っていたとばかりに。
       気付けば、そのお喋りに耳を貸しつつも常に周囲を配っていたジンマルの目線はジェイクただ一人に向けられていた。逆に、ずっとジンマルを見たままだったジェイクの視線は空を泳ぐ。

      「…だったら何?たかがメディカ五本がそんなに大事なら、衛士の言う事聞いて何時間でも待てば良かっただろ?イラナイって言ったのはボクだけど、決めたのはリーダーだよ」
      「無論、今更責める気は毛頭無いがな。が、名をあげる事に先走って命を落としては何にもならん。違うか?」
      「ばっかじゃないの。本当に名声を得られる冒険者がどれだけ居るって言うのさ。地道に、堅実にって、底辺のさばってだらだら生き延びるくらいなら、さっさと死んだ方がマシだね」

       挑発染みた言葉を吐きながらちらりと相手の様子を伺ったジェイクは、直後その目を大きく見開いた。彼の目に飛び込んできたのは、今し方愚弄した相手がその得物に手をかけ引き抜かんとしている様だったのだ。
       ジェイクは思わず首をすくめる。彼の目には、かの剣士が愚弄された怒りを発露させたものと見えたのだ。が、その視線は、刀は既に少年を捕らえては居なかった。耳元を掠める鋭い気配の正体を知る事無く、彼の身体は大きく吹っ飛んだのだ。横腹に蹴りを入れられ。

      「許せよ!」

       ジェイクには何が起こったか、頭で理解する余裕は無かった。ただ状況で推測するのみだ。
       目の前にはジンマルが抜き放った刀を構え腰を落としている。手にした刀を頭上に振り上げる隙を伺っているのだろうか?
       彼の前には複数体のモグラが思い思いの方向より彼を狙っている。ジェイクの耳を掠めたのはあの鋭い爪だろう。そして自身の腹部を襲う鈍痛。第一階層の景色に良く溶ける緑の上着に横じま模様の足型が押されている様を見るに、そして一応の謝罪の言葉を聞くに、自身はジンマルに蹴り飛ばされたのだろう。

      「立って!早く!」

       アルステーデの声にジェイクは我に返った。

      「わかってるよ!」

       反射的な返答とともにジェイクが視線を向ければ、アルステーデは既に彼を見ておらずモグラに向かい矢を放っていた。しかしその矢はモグラに当たる事無く空を切る。しかし彼女は構わず矢を放った。モグラの群れの中心へ。その鋭い爪の生えた足元へ。仕留める事を意図してるのでは無い、注意を引いているのだ。
       目論見どおり、一匹のモグラが彼女に襲い掛かった。彼女は手袋に付いた小さな装甲板で爪を受けると、弓を投げ捨て防御姿勢をとる。その間にヴィルジールが割り入って来た。
       ジンマルは動かない。普段であれば構えた刀を頭上に掲げ獣に向かい躊躇無く突進する彼だが、今は防御姿勢を崩していない。

      「援護を!」
      「解ってるって言ってるだろ!」

       ようやく起き上がったジェイクは自身の銃を構える。しかしその銃口が目標に定まる前に、モグラは既に動いていた。微動だにしないジンマルにその爪を薙いだのだ。鋭い金属同士がこすれあう嫌な音が響く。一際大きな金属音と共にモグラが吹っ飛んだと見るや否や、二体目のモグラがジンマルの足元に滑り込んだ。
       ジンマルの舌打ちと、重い銃声は同時だっただろうか。ジンマルの腹部からの鮮血が、モグラの爪の動きをなぞり空に舞った。ほぼ同時に、炸裂した弾丸がモグラの頭部に穴を開ける。二つの音が地面で鳴った。

      「おい、生きてるか!?」
       
       うつ伏せの巨体をヴィルジールが仰向けにする。その間にも流れる血液が彼のジャケットを重くする。
       
      「治療を――」

       ヴィルジールの言葉は途中で途切れた。先ほど、薬は最後だと言うシーヴの言葉を思い出したのだ。

      「応急処置は可能ですよ。一刻を争いますので、邪魔が入らぬよう願います」

       既にシーヴは行動を開始しているようだった。付近に茂る葉の大きなものを摘み取りジンマルの傍に駆け寄る。ヴィルジール達は二人を囲むよう辺りを警戒した。モグラの断末魔の叫びを聞きつけた魔物の存在を危惧し。血に惹かれる飢えた獣の存在を警戒し。
       幸いにも脅威の気配は無かった。ヴィルジールはシーヴとジンマルの様子を時折り伺う。血溜りに伏しているものの出血はどうにかなったようだ。様子を伺うに間もなく処置も終わるだろう。…もっとも、呪医と呼ばれる存在であるシーヴの“治療”とは、ヴィルジールの感覚では魔術か何かの類に見える異様なものだったが。今も巨大な葉に軟膏を塗っているのだが、その軟膏も毒か薬かと問われれば大半の人間が間違いなく毒に見えると答えるだろう一品だ。
        
      「…無茶するんじゃなかったな」

       ついにヴィルジールの口より泣き言が漏れた。出した直後に後悔したが、どうしようもなかった。誰もその言葉に応じなかったのが、彼にとっては幸いだった。

      「終わりました。行きましょう。そろそろ獣の活動も活性化する時間です。急がなくては」
      「…大丈夫か?コイツ」
       
       横たわるジンマルの傍らに屈みこみ、ヴィルジールは思わず無意味な問いを口走った。間近で見ればこそ呼吸をしてると伺えるものの、顔色は悪く意識も戻らないままだ。

      「直ぐに街へ戻れるのでしたら問題ありませんが、経過時間が長ければ解りません。日没までに帰還できないのならば覚悟してください」
      「…ご丁寧に詳しくありがとよ」 

       最も、気休めを聞いたところで意味は無いとヴィルジールも心得ているが。
       ヴィルジールが動かぬ体躯を担ぎ上げると、反対側にシーヴが入った。運ぶだけならばヴィルジール一人で事足りるが、それでは万が一の時の初動に影響が出る。その備えとしてだろう。

      「急ぎましょう」
      「ああ。後ろ任せたぜ」

       アルステーデが応答する。彼女の何時もの短い言葉で。
       やや遅れてジェイクが自身に向けられた視線に気付き、見返した。

      「…解ってるよ」

       その言葉を受けて、ようやく帰還への歩みを再開させる。
       残る道中が僅かである事を願って。



       ***
       


       視界に広がる“赤”。
       頬に感じる暖かさは色彩の錯覚だろうか。それともそこに熱が存在しているのか?
       その中に落ちる黒い人影にジェイクは恐怖した。半ば不安とも言える恐怖だ。
       恐怖を払拭する為にする賢明な行為は、その根源を取り去る事か、それが不可能ならば一刻も早くそこから立ち去る事だ。しかし少年は愚かにも自身に暗示をかけることで恐怖を消したのだ。つまるところ自分は何も恐れていないと思い込む事で解決を試みたのだ。
       故にジェイクはこう言った。

      「謝らないよ。怪我したのは、自己責任だろ」

       夕日に染められた薬泉院の一室で、丁度その赤い光を背負う形で身を起こしていたジンマルがジェイクの方を向いた。ジェイクは一瞬たじろいだものの斜めから彼を見下ろした。首を精一杯、上向きに伸ばして。
       あの後、幾度か獣に負われながらもギルド『アセンブリッジ』な何とか試験をクリアした。無論、それを祝福する間もなく彼らはそのまま薬泉院へジンマルを担ぎ込んだ。仲間の身命が保たれた事に安堵すると、次は自身の治療と休息を考える事となる。
       そうしている内に時間は既に夕刻。まもなく空は闇に染まるだろう。施薬院にて泊まりで治療を受ける事となったジンマルを除き、彼ほどではないにしろ傷付いた皆もまた各々に身体を労わっているはずだ。というのにジェイクは用も無い病室に何時までも立っていいた。

      「ならば何時までそこに居る気だ?」
      「別に。死なれたら寝覚めが悪いと思っただけだよ」
      「寝覚めが悪い、か。それだけなら、まだいいがな」

       ジンマルは腕を動かし少し呻く。実際の負傷は腹から胸にかけてが主だが、腕を動かすと傷が響くようだ。

      「俺が死ねばリーダーは一人で俺の分まで働かねばならん。死の危険は二人分になる。そうしてリーダーが倒れれば次は誰だ?そいつは今度三人分働かねばならん。そんな状況で誰が生き残れる?」
      「逃げるよ。そうなったら。当たり前だろ」
      「ああ、そうしろ。その時が来ればな。だがその前に、そんな事態を招かぬようお主も尽力すべきだ。いざ名声を得た時にそれを掴む腕が残っていないのならば、話にもならん」

       ジンマルの瞳には何も感じられなかった。怒りや恨みもなければ、思慮の浅い少年を愚弄するような気配も無い。
       ジェイクは軽く唇を噛んだ。

      「ボクが生きようが死のうが、ジンマルに関係ないだろ」
      「ある。いいか、どんな堅固な防壁とて、一筋のヒビが入ればそこより決壊する。一人の死が皆の死の予兆となる。自分のものだろうと他人のものだろうと、如何なる理由であろうと命は粗末にするな。誰の為にもならん」
      「ボクに説教するのかよ?」

       幼いゆえの勢いのままに食って掛かると、ジンマルは起こしていた上半身を横たえた。それだけで巨体を支える古い寝台はぎしぎしと軋む。

      「懇願さ。俺もまだ命は惜しい。だからお主も身を大事にしろ。俺の為にもな」

       ジェイクは目を瞬かせた。だが、そんな言葉さえも少年は挑発と受け取ったのか。フンと鼻を鳴らし彼は踵を返す。やや乱暴に扉が閉められると、ほんの僅かな振動がもたらした痛みにジンマルは顔をゆがめた。


       ***


       ほぼ同刻。ヴィルジールは街灯の灯り始めたメインストリートを歩いていた。人の流れに乗るように。彼も街に戻るまでには酷く負傷し、薬泉院に入院する破目にはならなかったものの安静に過ごせとの言葉を貰っていた。
       が、医者からそんな言葉を貰い素直に従う人間というのは驚くほど少ないもので、彼もまた“大多数”の側に含まれているのだ。
       最もヴィルジールにしてみれば宿やで燻っている方が気が滅入る。外の方が気が休まるのだ。…と、これまたその“大多数”が良く使う弁明を胸中で数度唱えながら、彼は外をほっつき歩いていた。なにせ、これほど一日を夜明けからやり直したいと思った日は久方ぶりだったから。

      「よっ、英雄さまのお出ましだぜ」

       酒場に入ってすぐにかけられた声にヴィルジールは阿呆のようにぽかんと口を開けた。相手が何を言っているのか即座には理解出来なかったのだ。
       『鋼の棘魚亭 』の店主はごつごつとした手をくいと動かし手招きする。怪訝な顔をしつつ促されるままヴィルジールはカウンター席に座った。そこに行き着くまでに、ちらほらと喝采染みたものを浴びながら。
       『鋼の棘魚亭 』は裏道に佇む小さな酒場だ。あまり広いとは言えない店内に冒険者が多く集う。この無骨な親父が一人で切り盛りしているため、食べ物といえば貝や干した魚を炙ったもの、フリットした魚、湯でた豆、といったところで料理の腕も期待できるものではない。が、酒の取り揃えには定評があるらしい。
       しかし、冒険者のこの店に対する評価は口に入れるものとは別にある。冒険者が溜まり場にする大抵の酒場では冒険者あての依頼の仲介を行なっているものだが、この『鋼の棘魚亭 』は仲介人としての評価も高いのだ。それ故にこの小さな酒場を懇意にする冒険者達は多いのだ。

      「一体何だよ。英雄サマには飽き飽きしてるんじゃねえのかよ?」

       昨日までは他国の有名人など珍しくも無いと言わんばかりの(彼にとっては実際、『アセンブリッジ』の名を持つ自称英雄など珍しくないのだろう)態度だった店主が、今日は妙に持ち上げてくる。
       カウンター席に座ると目の前にすぐにエールを満たしたジョッキが置かれた。値段を確認し、ごく常識的な返事が帰ってきてからヴィルジールはようやくそれに口をつける。

      「いや、なに。『ベオウルフ』のサルマネして挫折するヤツは山ほどいるけどな、やり遂げちまうとは流石エトリアの英雄サマだと思ってな」
      「何がサルマネだって?」
      「丸腰で試験クリアしたんだろ?」

       飲みかけたエールを吹きそうになりつつ、ヴィルジールは慌ててジョッキを口から離した。

      「ま、でもなお前。立派なのは認めるが、色男の真似したって色男になれるわけじゃねえんだぜ?あんまり無茶すんなよな?」
      「そんなんじゃねえよ、馬鹿野郎」
       
       ヴィルジールは否定はしつつも誤解を取り去る努力はしなかった。弁解する気にもならない…というよりも、己の歩んだ正しい経緯を顧みれば、まだ「高名な騎士に憧れて挑戦した」という動機の方が健全とも思えた。
       何故なら自分は、先人の栄誉に習おうと手を伸ばそうとしたのではなく、何を得るためでも無い、ただ過去の栄光を擽られ無謀な道を選んだに過ぎないのだから。
       
      「ま、ええかっこしいでもとにかく偉い事したモン勝ちだ。今日は喜んでおけ『アセンブリッジ』さんよ」

       奥歯で豆を砕きながらヴィルジールは奇妙な面持ちで店主を見上げる。 
       
      「偉いことかよ?」
      「そうなんじゃねぇの?カッコつけて、誰も殺さず帰ってきたんだからよ」

       しばし店主の顔を見つめ首を傾げた後、ヴィルジールは頬杖を付いた。
       そして彼は気付いたのだ。自身の忘却を。既に自身は英雄ではないという事実をまた失念していた事に。

      「それもそうか」

       エトリアの樹海に始めて踏み入った日を思い出す。あの頃はこんな、ジョッキいっぱいに注いだエールなど拝む事も無く、水で薄めたエールをグラスに満たし昨日より軽くなった財布を恨みながらそれを無様だと思うことなど無かった。
       ただ一日を皆で生き延びた、それが誇りだったというのに。  
       
      「オヤジよぉ」
      「アンだよ、若造?」
      「英雄になるってよ、賢いヤツには無理だよな。多分」
      「はあ?」

       塩茹での豆を持った皿を差し出しながら、店主は頓狂な声と共に口をゆがめた。

      「ならお前は、素質は十分ってツラしてやがるな!」

       豪快な笑い声と共に背中をはたかれ、ヴィルジールはむせ返った。
       ジョッキのエールに映った自身の顔が、ヴィルジールには大ばか者ののそれに見えた。






      一話です。やはり最初のミッションの話から。
      プレイ日記でも書きましたが、「オレサマ1クリアしてるんだぜチュートリアルなんか楽勝だっつーの」とか調子ぶっこいて軽く挑んだらあっさり全滅しましてね!
      勿論、小説じゃそれでは話が進まないので(笑)クリアした時の経過を参考に書いていますが。
      ブシがモグラに轢殺されてしまったのも、その経過通りなんですよね。
      今回も覚えている限り、実プレイに沿った形で書いて行くつもりです。無論、他に良いネタ思いついた場合にはその限りではありませんがw
      プレイする際、私は基本的にやりなおしとかしないで進めています。
      一人死んだままボス倒してもリセットとかしませんし、アイテム使いすぎちゃったり「今の上手くやれば被害少なく倒せたんじゃ?」という時でも。
      と、いうのも、私はわりかし「ダイス(乱数)の神様」教信者でありましてw確立や偶然が生み出すドラマを信じているのです。
      TRPGをやっているとよくある事ですが、プレイヤーが試行錯誤して頑張っても結局ダイス目で全部台無しになってしまう事とか…。そこで「努力の甲斐なし」と思ってしまう事もあるかもしれませんが、でも、だからこそ生まれるドラマがあると信じてます(笑)
      100%思い通りにならない事だから最善を尽くすし、最善を尽くそうとするから失敗でも成功でもそこにドラマが生まれる!という。この辺り、私自身の脳味噌だけで書く小説だけでは中々出せない、面白い部分だと思ってます。
      1の時の小説のイワオ戦では、瀕死のパラディンを盾にダークハンターがトラッピングをかけ撃破する…という話を実プレイ参考に書いたのですが、そういうのも、一発勝負だからこそ生まれたドラマですしね。

      1の小説でも少し触れましたが、ブシドーは死を美徳とするとか言われちゃってますが、それも別に死を恐れぬ心意気とか、ましてや本当に命を粗末に扱ってるわけでもなく、目的を達する時に生きるか死ぬかを勘定に入れるなって事らしいのです。
      だから基本的には何時でも命を顧みないのが偉いわけじゃなくて(当然、生き延びた方がより多くの目的を遂げられるわけですから)、
      いざという時に死を恐れると判断力が鈍り、結果として余計な失敗を招いてしまう事になりかねないので、そうなら無い為にもう自分は死んでるものだと思え、とかそういう話らしいです。
      と、いうわけで、私も所詮付け焼刃な知識しか無いんですけど、うちのブシドーさんは命を大事に精神は持っております。優先順位が多少人より低めではありますが、死を美化するからこそ、下らない事で命を粗末にするのは許されないとか、そんな感じなのでしょうかね。
      宗教とかによくありますけど、元もとの発想や言葉は(全てではないですが)そこそこ面白い事言っているのに、それがどんどん歪んでしまう事例ってよくありますよね。
      ゆとり教育も、その提唱者(?)の方のいう事は成る程なあと思ったものです。要約すると「10学んで5忘れる教育するなら、7学んで7覚える教育しろよ」って話でした(そう私は解釈したのですが)
      しかし現実には、7学んで4忘れるような教育になってるんですよねー。世の無常です。


      早々に『ベオウルフ』とか名前だけ出してみました。
      「最初の地図作成試験でパス入力すると薬が貰えない』というのは最初に知ったときに笑ったものです。
      「やあ皆!前作を遊んでくれてうれしいよ!歴戦の勇士である君たちを称えて用意したんだ!受け取ってくれ!!」つ高難易度
      とかどんなドSだよ!って感じですね。
      まあ、そういうわけで、薬をもらえない(薬を使わない)でクリアするのは栄誉あることなんだよ!みたいに、脳内補完して扱ってみました。
      その流れとしてフローゼルみたいな人の名前だけ出させてもらったりしました。出番少ないので丁度いいかなとか思って。
      実際に私は、衛士は「ああ、伝説のギルド(笑)様には補給なんていりませんよね^^^^^^^^」とか思ってると信じて疑ってないのですがw
      とは言え、衛士をPCに対するかませ犬というか…ちょっと違うかもしれませんけど、
      まあ、モブ衛士と言えどNPCをやたらワルモノ化や小物化させたり自キャラの踏み台にするのはあんまりだと思うので(笑)こうしてみました
      英雄扱いもリップサービスかな、とか。…というのも、何か、これもテキストややこしくなるからですけど、最初は「あの有名な○○!」とか言うくせに、すぐにひよっこ扱いじゃないですか(笑)
      だから最初は「まあ偽物だろうけど騙されておこうよ、それで彼らが頑張るならいいじゃん!」という発想で見守ってた、みたいな妄想です。

      あ。あとこれは前作とも共通することなのですけど、序盤に基本的なアイテムすらほとんど売っていないというのは、私は「全く無いわけじゃないけど品薄なので出てもすぐ売れてしまう(ので、PC達は入手できない)」ものとしています。
      樹海の情報がまだ少なく、薬や武器の需要に対して素材を持ち帰れる人たちが圧倒的に少ないので、品薄なんです。ほら、このところ(2008/05/09現在)バターが売ってないようなものです。バターが存在しないわけじゃないのに、どこのスーパーでも売ってないじゃないですか。いえ、タイミングよければ売ってるのでしょうけれど、今のところ二週間ほどお目にかかってないんですよ。マーガリンで事足りるので真剣に探してないだけかもですが。
      閑話休題。
      と、いうわけで、「売ってるけど買えない」状態が序盤で、PCギルドが樹海を踏破してくにつれて、素材を持ち帰る事が出来る人たちも増えて段々出回って来て入手できるようになるんだよ!という感じで考えてます。
      後半の出てくるような強い武器は、普通に「素材が無くて作れてない(開発されて無い)」のでしょうけどね!その辺の線引きとかは適当です。

      前にも言ったとおり、今回はシナリオや世界観の脳内補完よりもPCメインのお話にしようかなとは思ってるのですが、
      細々捏造ストーリーも思いついてきたので、どうなるか解りません。
      キマイラと死体のあがらないフロースガルさんの話とか、
      上帝さんと上帝さんの女の話とか、その辺で脳内大変な事になっちゃってるんですけどね!


      それでは。1の時より軽めにいくと思いますが、今回もまたお付き合いいただける皆様、どうぞよろしくお願いします


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